本日はケータリングの為、お休みを頂いておりました。
お茶事お茶事のケータリング
お茶事とは、茶の湯の席でお客様に懐石を伴ったおもてなしをすることです。
本日は、その茶の湯の席の懐石を仰せつかりました。
初の事であり、大変に勉強になりました。
お茶事の懐石のルール
食材や器だけでなく、盛り付け方にもちゃんとしたルールがあります。
そしてそのルールはすべて、おもてなしの心配りからの理由があるのです。
ですが、奥が深く、流派によって少しずつ違ったりするため、シンプルなのに難しいです。
いただく側と作り手の違い
これまでに、お茶会で懐石を頂く機会は何度もありましたが、ただ「おいしい」といただくばかりでした。
今回、作り手となり、始めて、おもてなしの心が少しわかりました。
裏方は何でも大変ですね。
ご亭主のおもてなしの心
お茶会を開くときには、ご亭主(主催者)が、その日のお品書き(メニュー)を筆書きいたします。
今日のご亭主は、御年81歳。
さらさらっと、達筆にお献立を伝え聞きながら書いていかれました。
器も凝っています
椀ものは、楕円の蓋つきの陶器
今日は、蕎麦豆腐をご用意いたしました。
こういった器は、焼きが甘く、かけやすいので、あつかいが大変です。
お酒がふるまわれます
お茶事には、お酒がふるまわれます。
その時の参加の方々にもよりますが、お酒の頂き方にもルールがあり、本日はあまり飲まれませんでしたが、飲んだと仮定して、エアーにておけいこされていました。
若い頃は、煩わしいと思えたお茶事のルールですが、その意味の深さや、規律を守る美が、日本人ならではなんだな~と思えるお年頃になりました。
何事にもルールを守り相手を思いやりながらふるまう行為は、お茶だけでなくあらゆる分野で発揮されていると思います。
茶の湯の精神
数年前に、アメリカ人の知り合いに「日本と日本人を知るには、茶の湯を習うのが一番いい」と言われたことがあります。
そのことはをきいた時に、明治時代に英語で書き、N.Y.で発表された、岡倉天心の「茶の本」を思い出しました。
長い年月をかけて、日本人の真髄が外国人に伝わっていたんですね。
日本独特の文化
蕎麦は世界中で採れますが、薄くのばし、細く切って食べるのは、日本独特です。
茶の湯の蕎麦懐石は、あまりポピュラーではありませんが、茶の湯と同じく世界に広まるといいと思いす。