ここ数日

なぜか無性にBEATLESが聞きたくなり

営業時間以外はずっと聞いている

 

私がいつ初めてBEATLESを聴いたのか

まったく覚えていない

 

気が付いたら聴いていた・・・

そんな感じ

 

おそらく、私が物心つく頃には、CMでBEATLESの曲が流れていたからだろう・・・

有名なお菓子メーカーがいくつか流していた

そして印象的なのは

あるお菓子メーカーのポスター

そのポスターを見たのは、近鉄名古屋駅の売店

母親に、この人たち誰?って聞いたら

「ママもよく知らないけどお兄ちゃんたちが好きな人たちでしょ?」と答えられた記憶がある

 

その頃はまだ、6歳離れた兄も小学生

お兄ちゃんたちと複数であることから

住み込みの若い人たちだと推測される

その頃我が家は、商売をしておりいつも10名近い若い男性が住み込みで働いていた

 

今となっては、本当に遠い懐かしい記憶

だから、私にとってBEATLESはとても遠い懐かしい記憶の一つとなっている

 

改めて年代を調べてみた

私の記憶にあるポスターはおそらく不二家のポスターで

1968年ころと思う

私が4歳くらいのこと

よく覚えているものだと自分でも不思議だが

その時のジョンの来ていたラムの上着が素敵でたまらなかった

その後デザイナーになったきっかけになっている気がする

 

私が小学生になると

6歳離れた兄が、毎晩寝る前に私にBEATLESの曲を聴かせて題名を覚えさせるという

まったくもって自分勝手な事を始めたおかげで同世代の人より詳しくなりました

でも、今もってこの成果はとくにはありません

 

むしろ、年長の先輩方に

「童顔だけど、本当はいくつ!?」という不本意な結果を招いております

 

 

私の若いころは、インターネットなどもなく情報が乏しく

海外の情報は数日遅れでニュースになる事もある時代

ジョンレノンが暗殺されたときにはかなり早く情報が流れましたが

「殺害場所がソ連だったら、3日後の発表だったな。」と思ったものです

今と比べるとまだまだ、世界は遠い存在でした

 

その頃私は高校生で

YMOや大瀧詠一、佐野元春などが好きで

ポールマッカートニーのウイングスのアルバムや

ジョンレノンのソロ活動の曲を聴いていた

クイーンやクラッシュも好きだった

 

洋楽人気が高まる直前でバブルの前

まだまだ、海外が遠かった

実際、バブルのころでも

海外のファッション誌は特別なルートでしか買えなくて高額だった

1か月遅れのファッション誌に高額の契約をしていた記憶がある

 

だから、私にとってBEATLESはある種、昭和の記憶でもある

 

村上春樹のノルウェーの森は

兄の影響のあった私には

学生運動を知っている世代と知らない世代のはざまのような作品に思えた

ライ麦畑で捕まえても檸檬も

この辺りから受け止め方が違っている気がする

 

私の学生時代の家庭環境も、大きく影響していると思う

唯一いつも一緒にいてくれた6歳離れた兄は

大学に進学するために家を離れた

そして孤独な日々が続き

以来、私にはBEATLESはもはや悲しい響きとなった

 

そんな背景にありながら聴いたBEATLESが急に懐かしく思える

年を取ったのだなと思う

その時代のすべてがBEATLESの曲と共に思い出し懐かしい

緩やかな情報の時代が懐かしいのかもしれない

 

情報の早い昨今では手にできなかったものがあったと思う

 

そして

幼いころはポールマッカートニーの優しい顔が大好きだったのに

大きくなって、私が好きな曲のほとんどがジョンの作品と知った時

見た目に弱いタイプと自覚した

(いまだに治らないけど・・・)

 

さらに

わたしが、服飾デザイナーを志したのは

レノンのファッションがカッコいい!と思ったのがきっかけで

幼児の私への影響力は絶大であったと思う

 

というか

アバンギャルドな資質が共通していただけかもしれないけど・・・

 

最近の私からは

想像できないと思いますが

若いころはかなりアバンギャルドでした

本当に、懐かしい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜか急に!BEATLES!!

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