出張蕎麦懐石
先日、知り合いの茶道の先生から、出張蕎麦懐石のご注文を承りました。
お茶事という事で、事前に勉強したつもりでしたが、学ぶ事が沢山あり、また一つ目標課題ができました。
今回は、先方にてご丁寧にご指導いただき、本当に有難く感謝に堪えません。
とはいえ、なによりでしたのは、「美味しい」と言っていただけたこと。
そのお言葉を励みに、今後も精進してまいりたいと思います。
さてさてお料理の方は・・・
一部ですが、こんな感じです。
今回は、事前に内容や器について打ち合わせをさせていただいての事でした。
お茶事の際には、基本的には、こちらからではなく、ご依頼主の用意された器を使います。
今回のご依頼主は、沢山の器をお持ちでしたので、事前に選ばせていただきました。
いくつかご提示いただいた中で一番いいと思ったのが上記の写真の黒いお皿。
実はこのお皿、選んでからお聞きしたのですが、亡き友人の加藤春鼎(かとうしゅんてい)先生のものでした。
今回の、ご依頼主とも共通の友人です。
お盆の頃という事も有、私の気持ちの中では、ともらいのようでもありました。
春鼎先生とは・・・夢のきっかけをくれた人
春鼎先生の名古屋の工房が私の家の側という事もあって、ご健在の時にはよく一緒に飲んでいたお友達です。
実は、私のフランスで起業したいという夢のきっかけを作ってくれたのが、この春鼎先生だったのです。
プレゼンの中に出てくる、「パリ帰りのお客様」とは、この春鼎先生のことです。
プレゼンの為の撮影の際にも、先生の工房をお借りしたばかりでなく、先生ご自身にもエキストラ出演していただきました。
ただ、プレゼンを見ていただくことなく亡くなられたのが残念でした。
ご縁とは有り難いもの
今回のご依頼も、その春鼎先生のつながりがあったからこその事。
本当にご縁とは、ありがたく深いものだと思います。
そんな思いがあったからこそ、今回のお茶事の出張蕎麦は、とてもうれしかったです。
ありがた続き
今回は、夏休みという事も有、娘も伴い伺いました。
余談ですが、おさぼり気味の私と違い、真面目におけいこに励んでいる娘は、すでに私よりお免状が上でして・・・まもなく師範が取れる状況なのでもはや、先生です^^;
浴衣ですが、目にふれて失礼のないようにとの母の指導(母は、教授職と言って、お免状が出せる茶道の先生です)もあり、正装にて伺いましたおかげで、娘にはお茶席までお料理をお持ちさせていただき、私にもお料理の説明の時間をとっていただき、大変貴重な体験をさせていただいたばかりでなく、美味しいお菓子とお抹茶をおもてなしいただきました。
お茶席のおまんじゅうは、大変に凝ったもの、手の込んだものが多く、楽しみのひとつ。
むしろお料理がどんなに良くても、お菓子の魅力には勝てません。
ですから、裏方の私たちにまでおもてなしいただけることが本当にありがたいです。
何よりの報酬です。