和塾トーク覚書は5回まで書きましたが、似たような感じで書いている私が飽きてきました。

きっと読んでくださっている皆様も飽きますよね^^;

そこで今日は、ちょっと以前より気になっていたことを書きたいと思います。

 

「美味しい」と「身体によい」の違い

食べ物への関心

美味しいものは身体にいい

身体にいいものは美味しい

と思っていました。

それは、病気をする前までの事です。

私は、12年前にも同じ場所で蕎麦屋を開いていました。

お店を始めて1年半ほどたったころに、子宮頸がんになりました。

手術をしたらすぐにまた、お店が始められると思っていました。

ところが、私の先生は外科手術のみで抗がん剤を使わない先生でしたから、術後の回復が緩やかで、半年ほどは思うように動けませんでした。そして、それまでのアトピーの為に気を使ってきた以上に、食べ物に対して考えました。

食べ合わせ辞典や、がん予防のレシピなどいろんなものを見ました。でもその時にはまだ面倒であまり実行していなかったように思います。

本気で考えた「食べもの」の事

本当に、実行に移したのは、昨年の4月にお店を開店させてからでした。なぜかというと『蕎麦と安心な食材による身体にやさしいお店」とお店の名前にサブタイトルをつけたからです。いわゆるコンセプトですね。

蕎麦は、ルチンと言う成分がたくさんあるため、血液をサラサラにしたり、胃腸を整えたり、身体の中でコラーゲンを生成しやすくします。抗酸化酵素も高く、白米や小麦のものよりも良いとされています。お客様の中には、持病があり、食事制限されていらっしゃる方もいらっしゃいますが、お医者様から蕎麦なら食べていいと言われた。という方が多いのもその為と思います。

また、ある考えでは、がん予防や治療に、蕎麦と和食系のおかずを組み合わせて食べると効果があるとも言われています。私の考えは、同じ風土で育った食べ物が身体には良いはずなので、日本人にとって、蕎麦や和食が良いと言うのは、もっともだと思います。

人間だけでなく、生き物の身体は、長く培われてきた結果の体系であり体質です。戦後に欧米化が進んだと言っても、まだ100年にもなっていません。それに比べ、蕎麦は縄文時代や弥生時代から食べられていたことが確認されています。日本人に合うはずと思いませんか?

ちなみに、中には蕎麦アレルギーの方もいらっしゃいます。蕎麦アレルギーは、アナフィラキシーショックを引き起こし大変に危険です。気を付けたいところです。

 

「美味しい」と「身体によい」

私は漠然と、「美味しい」=「身体によい」と思っていました。「良薬は口に苦し」と言うものの、それは薬の事で、食べものとは別のものと考えていました。

ところが、食べ合わせや、薬膳などを勉強すると、日常的に食べているものの中に薬(漢方薬的な)となるものが多く、気を付けないと毒にもなるものや、組み合わせで作用が変わったり、病気を引き起こしてしまう事を知りました。

例えば、マイタケの素揚げにショウガと大根おろしと天つゆでいただくとか、素揚げのマイタケとショウガをかけそばに入れていただくと言うのが、大好きなんですが、この組み合わせは、痔になりやすいのだそうです。知って以来、食べるのを控えています。

また、住んでいる地域の食生活により、消化できるものが違う事も知りました。特に日本人は乳製品の消化が出来ない人がほとんどで、おなかを壊すところまでいかなくても、便の調子は悪くなりやすいとの事。

さらには、玄米は食べるだけで歯を健康にすると聞きました。そう聞いて意識すると、玄米を食べた日は、歯磨きが楽なんです。玄米の皮(いわゆる糠の部分)が歯についた食べ物を一緒にお掃除してくれるんですね。

こういった感じで、なるほどと思う事が沢山ありました。

1年前にやっと気づいたんです。

「おいしいもの」≠「身体によいもの」という事もあると。

そして、「おいしいもの」=「身体によいもの」もあるという事。

たどり着いたのは個個の対応

そして、その「からだによいもの」って、人により違い、時により違うという事に気づきました。

体質は人によるし、体調は時によるからです。

だから、合う人合わない人があるし、昨日と今日では、かえたほうがいいかもしれない。

大切なのは今の状況を把握して、何が適切かを考えること。

いい意味でのあいまいさ

食べ物の事だけでなく、日本文化の中には、あいまいなものが多くあります。でもそのあいまいさは、より良くするためのもの。湿度が多く暮らしにくい日本だからこそ生まれた生きるための自然との共存ではないでしょうか。いい意味でのあいまいさ、大切にしたいです。

 

気になっていること

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