平成30年2月16日(金)の本日は
旧暦の元旦
お正月ということですね
あけまして
おめでとう
ございます
ということで今日は、暦についてです。
ちょっとややこしいですが...
もともと日本は太陰太陽暦
(いつ、なぜ今の暦になったかについては、長くなるので次回書きます)
月(太陰)と太陽をうまく組み合わせた暦になっているのです
月の役割
月の動きは日付に取り入れられています
毎月というくらいですからね
月の形で日にちがわかる仕組みになっていました
15夜というと満月というのはよくご存じの事と思います
(実は大体なんですが・・・これも後日)
小の月が29日
大の月が30日
とわけて月の周期のずれをうまく調節していました
↓これは江戸時代の暦(今でいうカレンダー)
これで1年ですから
ものすごくシンプルですね
今日が何日かということは月の形で判断していました
昔は、長屋の家賃を月末に集金に来ましたから
昨日はなんとか見えていた月が、今日はやけにうっすらと見える
ということはいよいよ大家の野郎が集金に着やがるから家にいられねな~と
あてもなく夜遊びに出る・・・なんて描写が落語なんかにも出てきます。
(なんで家賃をため込んでも何とかなったのか・・・これもまた別の機会に^^;)
今とちがっておおらかだったので
だいたいということが多かったようですね
そう思うと、私のマイペースといわれるのんびりとしたおおらかな!?
性格はもともとの日本人気質なのかもしれません
あっ、むしろそういうことにしてください^^;
太陽の方はというと
二十節気季に取り入れられています
この二十四節気(にじゅうしせっき)をさらに三等分ずつに分けたのが
七十二候(しちじゅうにこう)といいます
七十二候は気象の動きや動植物の変化がわかる短文になっていて
言葉そのものがわかりやすくなっています
(と言っても漢文なので、読みずらい・・・)
もともとは中国で考案された季節を言葉で表現したものですが
日本の風土に合うようにと
七十二候の方は、改訂されているそうです
二十四節気(七十二候)は立春から始まります
昔の人は、今日は立春から何日目かということを基準に
日常生活を営んでいました
「夏も♪ち~かづく八十八夜♬」と歌にもあるように
立春から八十八日目に茶摘みをするというような目安にしました
この八十八夜のような表現を雑節気といって
七十二節気以外にいくつかあります。
節分や入梅、半夏生や彼岸、土用などもこの雑節気です
(これらについては、その時期に書けるといいな~)
そんなことから
月の暦は簡単でよかったのですね~
江戸の太平の時代には
カレンダーなどなくても
体感で日々を過ごせたんですね
現代はグレゴリオ暦ですが
節気は太陽の動きからとっていますから
案外、馴染んでいるのではないでしょうか?
天気予報などでもよく耳にしますよね
月ごよみだって
毎晩、ちゃんと月を見る習慣をつけておけば
案外簡単です(ほんとかな???^^;・・・たぶん・・・)
こうして暦の事がわかると
歴史の勉強や歌舞伎を見るときに
より楽しめると思います
さらに
土用の日の割り出し方がわかると
鬼門の方角もわかります
昔の人は、この方位も大切にして
日々の生活の中に取り入れていました
鬼門の方角などというと
占いなんて迷信だとおっしゃる方がいらっしゃいますが
太陽の動きに関連していると思うと
あながちはずればかりではいのかと思ったりもします
補足
太陽の動きを調整する閏年については
月の動きと重なり、かなりややこしいですが
2~3年に1回、19年に7回と言われています
ちなみに昨年の5月が閏月でした
現代では4年に1日多く過ごすのに対して
旧暦では同じ月をもう一度繰り返すのです
ですから去年は、5月と6月の間に閏5月というつかいがありました
このことは、新暦に変わった経緯や理由に関係してくるので
覚えておいてくださいね~