残念ではありますが・・・
考えた挙句
蕎麦メニューの一部を除き100円ずつ値上げをさせていただきます
値上げにいたった理由
蕎麦原価が値上げしております
*今年の蕎麦の作付けの時点で長雨が続いた(撒いた種が定着しない)
*台風の影響
が主な原因です
北海道では、何とか収穫できたものの
収穫後の蕎麦の乾燥の時に台風の影響の停電になり
ほとんどの実が駄目になったと聞いております
また、長野の収穫高も低いとの情報もあります
北海道の生産高が全体の半分近くを占めています
平成28年度の生産量では
全国の合計が28800tのうち北海道が12100tで
北海道産が42%を占めています
ちなみに長野が1980tと順位にして3位6.9%
この数字を見るだけでも半分ちかく収穫減という事にもなりかねません
そして蕎麦の自給率はここ数年20%代です
だからほとんどの人にはあまりピンとこないかもしれませんが
国産の蕎麦を利用している手打ち蕎麦屋にはかなりの大打撃です
今年は、値段をあげればいいというわけではないのです
今のところ、値上げという形をとってしのいでいますがいつまでも維持できるわけではなさそうなのです
新蕎麦は、北海道の収穫から始まり、どんどん南下して収穫されるため
まだ今の段階で値段が確定するわけではないのです
今までの状況から
北海道が国内生産高の半数近くを占めていることから
北海道が不作の場合、確実に値上がりします
うちのような小さな店にはいつまで国産の蕎麦が入るかわからない状況です
いくら国産がいいと言っても
今までざる蕎麦1枚1000円だったのが2000円になったら・・・
さすがに考えちゃいますよね
だから北米産の新蕎麦が入ったら使ってみようと思っています
正直、国内産でも美味しいものとそうでないものがあります
輸入物でも美味しくないものと、そうでないものとがあります
昔、オーストラリアの新蕎麦を使ったことがありますが(季節が逆なので、早くに新蕎麦が入る為)
収穫前の貯蔵の国産よりもおいしかった記憶があります
輸入物の中には、日本の品種を基に作っているものも増えてきて
実は味がよくなっているのですよ
だから、ちょっと期待したい
という事で
長々と書きましたが
今回のギリギリのラインの値上げはご了承くださいませ
というブログでした
お読みいただきまして誠に有難うございました
毎年毎年値上がりして本当に大変ですね。
弊店では茹で前重量150gで695円(税込750円)で、
常陸秋そば、信濃一号、牡丹そば、キタノマシユウ等を提供しておりますが、
サラリーマンが多い場所柄で値上げも出来ないものの流石に今秋は余りにも蕎麦粉が高い為に、
内緒(笑)で数グラムだけですが減量しています。
弊店の場合は夜のお酒に注力しているので、
昼夜営業で何とかやっている状況ですが、
蕎麦不毛の地名古屋では、蕎麦屋で一杯と言う文化も無く、
蕎麦屋経営も大変ですね。